わたしとSF

来年は日本SF作家クラブ50周年とのことで、さまざまなイベントが計画されています。 その一環で、各作家がSFや作家クラブへの思いを綴ったエッセーを寄せるという企画があり、そのなかに、わたしのエッセーも載りました。日本SF作家クラブ50周年記念 公式サ…

第24回日本ファンタジーノベル大賞授賞式

第24回日本ファンタジーノベル大賞の授賞式とパーティへ出席してきました。今年は優秀賞が二作、三國青葉さんの「かおばな憑依帖」、関俊介さんの「絶対服従者ワーカー」でした。(タイトルはどちらも改題後のものです)あらためて、おめでとうございます。 …

第二回アガサ・クリスティー賞贈賞式

第2回アガサ・クリスティー賞の贈賞式へ行きました。出るのが遅くなったうえ駅から迷ってしまい、真っ暗ななか明治記念館の明かりに迎えられた時はほっとしました。途中で諦めて帰ろうかとも思ったのですが、くじけずにたどりつき、中里友香さんにお祝いが言…

名著百選2012【臍本】

ブックファースト新宿店で、11/5(月)〜12/16(日)「名著百選2012【臍本】〜わたしが本屋さんだったら絶対売りたいこの一冊〜」というフェアがひらかれています。 臍本とは、書店の棚のなかで、そのジャンルになくてはならない一冊という意味をもつ言葉だ…

終わり続ける世界のなかで [Kindle版]

「終わり続ける世界のなかで」刊行からほぼ一年、キンドル版が発売になりました。また、新しい方に読んでいただけると嬉しいです。 終わり続ける世界のなかで [Kindle版] http://www.amazon.co.jp/dp/B0099FGUCE それにしても、キンドル上陸で一段と電子書籍…

魔法少女まどか☆マギカ

シスターフッド賞の同時受賞作として名前を知って、講評などから面白そうな作品だな、と思っていました。そうしたら、「願いをかなえる」をテーマにした「NOVA8」の短篇の感想のなかに、この作品と比較するものがあって、やっぱり観なくちゃ、と思っていた…

「旅のはじまり〜沼鹿は跳ね、ホエザルは吠える〜」

シスターフッド賞の副賞として、賞状、トロフィー、講評集をいただきました。トロフィーはブック型のクリスタル製、「終わり続ける世界のなかで」の表紙が透かしで入った綺麗なものでした。 さて、前回ご紹介した「月刊アレ!九月号」が配信になりました。 h…

新作短篇・電子文藝総合誌「アレ!」

「NOVA8」では傑作・話題作目白押しのなかで、好意的な感想をいただけて嬉しかったです。 この夏はどういうわけか短篇にご縁があって、この8月30日配信の電子文藝総合誌「アレ!」9月号にも新作の短篇が載ることになりました。 「旅のはじまり 〜沼鹿は跳ね…

シスターフッド賞受賞

「終わり続ける世界のなかで」が第11回Sense of Gender賞シスターフッド賞を受賞しました。今日まで夕張でひらかれていた第51回日本SF大会 Varicon2012で発表があったとのことです。大賞は川原由美子氏『ななめの音楽I』『ななめの音楽II』、シスターフッド…

NOVA 8

「NOVA8 書き下ろし日本SFコレクション」(大森望責任編集・河出文庫)が発売されました。わたしの短篇も載っています。タイトルは「人の身として思いつく限り、最高にどでかい望み」です。 NOVAの目次で、いつも題名の隣につく紹介文いわく、「弟が連れてきた…

集英社WEB文芸「レンザブロー」インタビュー

集英社ウェブサイトのインタビューコーナーで取り上げられました。 集英社 WEB文芸 RENZABURO レンザブロー インタビュー 日常を異世界として描くということ http://renzaburo.jp/interview/003/ 主に「終わり続ける世界のなかで」についてお話ししています…

レイ・ブラッドベリ

ブラッドベリ本人こそが生けるタイムマシーン、フリーリー大佐なんだ、と悟ったのが4年前の2008年、以来、永遠に生きていてくれるのではないか、と、どこかで思っていた節がありました。 彼の作品はどれも大好きですが、個人的にとくに助けられたのはエッセ…

インカ帝国展 マチュピチュ「発見」100年

インカ展が上野の国立科学博物館でひらかれています。とても盛況のようで、わたしが行ったときには雨が降っていたにもかかわらず、すごい行列でした。大画面でのマチュピチュ映像が大迫力で、よく見かける全景だけでなく遺跡内部まで丁寧に紹介されているの…

「終わり続ける世界のなかで」電子書籍版

昨年刊行された「終わり続ける世界のなかで」が電子書籍になりました。これを機会に、また多くの方に読んでいただければ嬉しいです。画像はジュンク堂池袋本店でのPOPです。 POPの内容は以下のとおりでした。 あのとき、あの時代 同じ空気を吸い 雰囲気を感…

中日新聞「心のしおり」&サイン本

2月29日付中日新聞の「心のしおり」コーナーに、「英雄」と題したエッセーが掲載されました。このごろ興味をもって調べている徳川家康をテーマにしました。先月、ジュンク堂池袋本店へ行ってきました。「アマゾニア」のとき、POPを立ててくださったり「小…

東日本大震災一周忌

東日本大震災から一年がたちました。いろいろなことのあった長い一年で、震災以前のことが遠い過去のように感じられます。こうやって書き出してみても、何をどう書けばいいのか迷うばかりです。亡くなられた方を悼み、ご遺族の方に心からお悔やみ申し上げま…

「アマゾニア」・「ひなのころ」についてのお知らせ

「ひなのころ」が平成24年度・浦和明の星中学校入学試験問題(国語)で使われました。これまでテストや問題集で使用された分量の二倍くらいの長さがあって、びっくりしました。「ひなのころ」といえば、残念なお知らせになりますが、「アマゾニア」と「ひな…

中日新聞・東京新聞インタビュー

あけましておめでとうございます。今年は「おめでとう」と書くのがためらわれる、という年賀状をいただき、ほんとうにその通りだなあと思ったものでした。でも、こんな時だからこそ、とびきり素晴らしい夢や暖かい望みを抱き続けたいとも思います。願えばか…

デビュー10周年

デビュー作「クロニカ 太陽と死者の記録」が刊行されたのはちょうど10年前の12月20日でした。区切りの年に、デビュー前からずっと考えていたテーマの新作を出すことができて嬉しいです。中日新聞社から「終わり続ける世界のなかで」について取材を受けました…

第23回日本ファンタジーノベル大賞授賞式&記念トークショー

24日、第23回日本ファンタジーノベル大賞の授賞式とパーティへ出席してきました。今年の大賞は「さざなみの国」勝山海百合さん、優秀賞は「吉田キグルマレナイト」日野俊太郎さんでした。あらためて、おめでとうございます。毎年、この席で過去の受賞者の方…

「終わり続ける世界のなかで」発売

新作「終わり続ける世界のなかで」が発売になりました。トーク・ショー*1がひらかれるブックファースト新宿店では18日から店頭に並んでいるそうです。前作「ひなのころ」から、ほんとに長い間、お待たせしました。書影はすでにネットのあちらこちらに出始め…

書店イベントのお知らせ

新刊「終わり続ける世界のなかで」の発売日がだんだん近づいてきて、どきどきしています。新潮社のホームページ等では書影も出始めました。(こちら)表紙の装画はやまぞえみよさんの作品で、ミシンでの刺繍によって表現されています。扉絵も手がけてくださ…

脱稿しました。

「終わり続ける世界のなかで」脱稿しました。カバーデザインも見せてもらいましたが、力強くも美しいものでした。発売日ごろには書店でのイベントも計画されています。詳細が決まりましたら、またお知らせします。「ひなのころ」が九月に実施された埼玉標準…

新作刊行予定

すごく暑かったり、驚くほど涼しかったりした8月もそろそろ終わりますね。 秋には出版されるかも、とお知らせした新作のゲラをもらってきました。 なにしろ前作「ひなのころ」の文庫化からもずいぶん時間がたってしまいましたのでゲラをみるのは久しぶりで…

10周年

昨年10月以来の更新です。ご無沙汰している間に、毎年書くようにしていたファンタジーノベル大賞の授賞式も終わり、年も明けてしまいました。3月の大震災で、たぶん、時代も変わってしまったんでしょうね。 9.11のとき、一夜にして世界が変わるというのはこ…

4作目

3作目「ひなのころ」を出してから、ずいぶん時間がたってしまいました。さすがに、そろそろ次が出せないものかと焦る気持ちもあるのですが、良い作品に仕上げて、読んでいただくことが何より大事。4作目となるであろう話は「世界終末戦争」や高橋和巳氏の「…

ノベル賞とノーベル賞

あんなに暑かったのに、もう寒くなってきました。ブログを書くのは半年ぶりです。その間に第22回の日本ファンタジーノベル大賞の受賞作も決まっていました。 大賞:『前夜の航跡』 紫野貴李 優秀賞:『月のさなぎ』 石野晶 遅ればせながら、どうもおめでとう…

新年会

二月には恒例の日本ファンタジーノベル大賞受賞者の新年会がありました。この新年会、前年の受賞作にちなんだお店でひらくという縛りがあります。 今回の受賞作は奄美大島を舞台にした「月桃夜」と増大派と減少派の抗争を描いた「増大派に告ぐ」でした。奄美…

本の雑誌

初回から日本ファンタジーノベル大賞の選考委員をなさっていた井上ひさし氏がお亡くなりになりました。「クロニカ」について「作家的野心と勇気を買う」と選評してくださったことをありがたく思い出しました。ご冥福をお祈りいたします。去年にひきつづき、…

四作目

今年もすでに10日がたちましたが、初ブログということであらためまして、新年あけましておめでとうございます。 昨年は、義井豊氏と再会できたり、島田泉教授にお会いできたり、ものすごく遅ればせにマイケル・ジャクソン氏のファンになったりと出会いの多い…

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