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『小さき者たち』発売

2月20日、早川書房から『小さき者たち』が発売になりました。わたしにとっては、初めての異世界ファンタジーになります。 舞台の参考にしたのは、ペルーの乾燥地帯。ナスカへ行ったときは、地上絵をみるためにセスナに乗ったのですが、そのあたりの家の内部…

新作『小さき者たち』刊行

新作『小さき者たち』が早川書房から2020年2月20日発売予定となりました。初の異世界ファンタジー、赤砂舞う神の国で生きる少年たちの話です。 版元ドットコム(オンライン書店各社リンクあり)https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784152099181 すでに予約も受…

アンソロジー「万象」刊行

日本ファンタジーノベル大賞受賞者21人による競作短編集「万象」もついに出ました! 不思議な味わいの面白い作品がてんこもりです。 わたしの「象になりたかった少年」は、14年前の初期企画の際、「象を撫でる」というお題に応じて執筆した作品です。今回、…

「クロニカ 太陽と死者の記録」復刊

すてきな新しい表紙がついて「クロニカ 太陽と死者の記録」が惑星と口笛ブックスから復刊しました。書籍版をおもちの方はお気づきかもしれませんが、今回の表紙には書籍口絵のイラストが使われています。作品を提供してくださった高田美苗さん、デザインをし…

電子書籍での「クロニカ」復刊

今年の目標は「今年は少しずつでもブログを更新する」だったのですが。ついに、一年ぶりさえ超えて、一年半ぶりの更新となりました。来年の目標も「ブログ更新」だな、こりゃ。西崎憲さんの「惑星と口笛ブックス」という電子出版レーベルから、日本ファンタ…

ひなのころ

単行本の「ひなのころ」が出版されたのは2006年、もう十年たったのですが、ありがたいことに、時々、国語の問題集や入試問題として採用していただいています。今回は神奈川県横浜市の私立中学校入試で使われました。入試問題への採用は公立私立合わせて、こ…

名著百選2015〜私が今年 出会った1冊〜

今年の前半は「銀の匙」で有名な中勘助にはまっていました。 「提婆達多」は簡潔かつ詩的な歴史もので、わたしのストライクゾーンずばりでしたし、「中勘助詩集」も中氏の幅広い作風を楽しめてよかったのですが、今年もおこなわれた名著百選には、鳥たちのお…

名著百選2014〜私が今年、出会った一冊〜

名著百選に参加したのは、これで三度め。 初回は「リプレイ」二度めは「安土往還記」と、その年の新著ではないものを選びましたが、今回は、わたしにとっての古典となりそうな、今年4月刊行の作品を紹介させていただきました。 「海うそ」梨木香歩(岩波書店)…

中日新聞「こころは三河 私の古里」

中日新聞6月30日(月)朝刊「三河版」にインタビューが掲載されました。 「となりのトトロ」は昭和三十年代の東京郊外が舞台だと読んだことがあります。わたしの子供時代は五十年代でしたが、「トトロ」の世界そのままでした。 インタビューを受けて、三河を舞…

「シスターフッドの時代に」座談会記録

去年の5月、SFセミナー企画にパネラーとして参加しました。(こちら) 出演者は、水島希氏、高世えり子氏、小谷真理氏、柏崎玲央奈氏、それにわたしでした。その時の座談会記録が冊子にまとめられました。ジェンダーSF研究会から販売されています。ご興味…

第34回日本SF大賞

大森望氏が責任編集された『NOVA』全十巻が第34回日本SF大賞特別賞を受賞しました。本格SFから幻想系まで幅広い作品が収録されて、日本に根づいたSFの多面的な魅力が味わえる短篇アンソロジーです。大森さん、ご受賞おめでとうございます。 わたしも第…

アマゾニア [Kindle版]

「アマゾニア [Kindle版]」が発売になりました。ご案内のため過去の記録を見返したら、単行本の刊行は2004年、今年は10年目にあたることに気がつきました。時がたつのは早いものです。 この作品はデビュー2作目だったので書くのがとてもしんどかったのですが…

日本ファンタジーノベル大賞休止について

この移り変わりの激しい世の中で四半世紀も続いたなんて、すごいこと、関係者の方々に感謝あるのみなのですが、それでも、やっぱり寂しいし、ちょっと感傷的になっています。 わたしは平成元年の第1回に初めて応募してから再々挑戦して、第13回で大賞をいた…

名著百選2013 〜私が今年、出会った一冊〜

ブックファースト新宿店で恒例となった「名著百選」に今年も参加しました。昨年はケン・グリムウッド「リプレイ」を選びましたが、今回は辻邦生「安土往還記」を挙げました。もう何度、読み返したか知れない、学生時代からの愛読書ですが、今年、ひさしぶり…

小松左京『日本沈没』-未来へのヴィジョン-展

近況はといえば、ひたすら長篇を書いています。 SFマガジン8月号に「SFセミナー2013」レポートが載っていました。「シスターフッドの時代に」については、柏崎玲央奈さんがまとめていらっしゃいます。 「ひなのころ」はキンドル版が出ました。「ひなのころ…

SFセミナー2013

なんだか、すっかりご無沙汰しております。 もともと不定期の更新ですが、前回の更新は昨年12月。どたばたしているうちに、年はあらたまり、日本ファンタジーノベル大賞受賞者の新年会も終わり(今回の受賞作は江戸と虫がモチーフだったので、場所は蒸し料理…

わたしとSF

来年は日本SF作家クラブ50周年とのことで、さまざまなイベントが計画されています。 その一環で、各作家がSFや作家クラブへの思いを綴ったエッセーを寄せるという企画があり、そのなかに、わたしのエッセーも載りました。日本SF作家クラブ50周年記念 公式サ…

名著百選2012【臍本】

ブックファースト新宿店で、11/5(月)〜12/16(日)「名著百選2012【臍本】〜わたしが本屋さんだったら絶対売りたいこの一冊〜」というフェアがひらかれています。 臍本とは、書店の棚のなかで、そのジャンルになくてはならない一冊という意味をもつ言葉だ…

終わり続ける世界のなかで [Kindle版]

「終わり続ける世界のなかで」刊行からほぼ一年、キンドル版が発売になりました。また、新しい方に読んでいただけると嬉しいです。 終わり続ける世界のなかで [Kindle版] http://www.amazon.co.jp/dp/B0099FGUCE それにしても、キンドル上陸で一段と電子書籍…

「旅のはじまり〜沼鹿は跳ね、ホエザルは吠える〜」

シスターフッド賞の副賞として、賞状、トロフィー、講評集をいただきました。トロフィーはブック型のクリスタル製、「終わり続ける世界のなかで」の表紙が透かしで入った綺麗なものでした。 さて、前回ご紹介した「月刊アレ!九月号」が配信になりました。 h…

新作短篇・電子文藝総合誌「アレ!」

「NOVA8」では傑作・話題作目白押しのなかで、好意的な感想をいただけて嬉しかったです。 この夏はどういうわけか短篇にご縁があって、この8月30日配信の電子文藝総合誌「アレ!」9月号にも新作の短篇が載ることになりました。 「旅のはじまり 〜沼鹿は跳ね…

シスターフッド賞受賞

「終わり続ける世界のなかで」が第11回Sense of Gender賞シスターフッド賞を受賞しました。今日まで夕張でひらかれていた第51回日本SF大会 Varicon2012で発表があったとのことです。大賞は川原由美子氏『ななめの音楽I』『ななめの音楽II』、シスターフッド…

NOVA 8

「NOVA8 書き下ろし日本SFコレクション」(大森望責任編集・河出文庫)が発売されました。わたしの短篇も載っています。タイトルは「人の身として思いつく限り、最高にどでかい望み」です。 NOVAの目次で、いつも題名の隣につく紹介文いわく、「弟が連れてきた…

集英社WEB文芸「レンザブロー」インタビュー

集英社ウェブサイトのインタビューコーナーで取り上げられました。 集英社 WEB文芸 RENZABURO レンザブロー インタビュー 日常を異世界として描くということ http://renzaburo.jp/interview/003/ 主に「終わり続ける世界のなかで」についてお話ししています…

「終わり続ける世界のなかで」電子書籍版

昨年刊行された「終わり続ける世界のなかで」が電子書籍になりました。これを機会に、また多くの方に読んでいただければ嬉しいです。画像はジュンク堂池袋本店でのPOPです。 POPの内容は以下のとおりでした。 あのとき、あの時代 同じ空気を吸い 雰囲気を感…

中日新聞「心のしおり」&サイン本

2月29日付中日新聞の「心のしおり」コーナーに、「英雄」と題したエッセーが掲載されました。このごろ興味をもって調べている徳川家康をテーマにしました。先月、ジュンク堂池袋本店へ行ってきました。「アマゾニア」のとき、POPを立ててくださったり「小…

「アマゾニア」・「ひなのころ」についてのお知らせ

「ひなのころ」が平成24年度・浦和明の星中学校入学試験問題(国語)で使われました。これまでテストや問題集で使用された分量の二倍くらいの長さがあって、びっくりしました。「ひなのころ」といえば、残念なお知らせになりますが、「アマゾニア」と「ひな…

中日新聞・東京新聞インタビュー

あけましておめでとうございます。今年は「おめでとう」と書くのがためらわれる、という年賀状をいただき、ほんとうにその通りだなあと思ったものでした。でも、こんな時だからこそ、とびきり素晴らしい夢や暖かい望みを抱き続けたいとも思います。願えばか…

デビュー10周年

デビュー作「クロニカ 太陽と死者の記録」が刊行されたのはちょうど10年前の12月20日でした。区切りの年に、デビュー前からずっと考えていたテーマの新作を出すことができて嬉しいです。中日新聞社から「終わり続ける世界のなかで」について取材を受けました…

「終わり続ける世界のなかで」発売

新作「終わり続ける世界のなかで」が発売になりました。トーク・ショー*1がひらかれるブックファースト新宿店では18日から店頭に並んでいるそうです。前作「ひなのころ」から、ほんとに長い間、お待たせしました。書影はすでにネットのあちらこちらに出始め…

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