クロニカ 太陽と死者の記録
まったく月日がたつのは早いもので、私のデビュー作「クロニカ 太陽と死者の記録」が出版されてから三年がたち、本日をもって出版契約が終了しました。残念!
ただ、当面、在庫分は販売されますので、書店でみつけられなかった場合も諦めず、お取り寄せの手続きをとっていただくか、あるいはオンライン書店でお買い求めください*1。
第13回日本ファンタジーノベル大賞を受賞したこの作品では、私たちが普段、何気なく読み書きしている「文字」について、インカ帝国の語り部が敬意と怨念両方こめて熱く語っています。アンデスやインカ帝国に興味をおもちの方はもちろん、文字ユーザーの皆々さまに(笑)お勧めです。とくに「アマゾニア」を読んでくださった方には、ヘレスたち征服者の歴史的背景がより詳しく分かって興味深いかと思います。
また、本そのものとしても、このごろでは珍しく口絵(見開きカラー)が入った美しいつくりです。(おかげで、「平成教育委員会」のクイズ回答例として取り上げられたようです。残念ながら、私は観逃してしまいましたが)
いずれは復刊、文庫化できるよう、努力していきたいと思っていますが、この単行本はそのうち手に入りにくくなってしまうので*2、以上、お知らせでした。
「クロニカ―太陽と死者の記録」(新潮社)