ナショナルジオグラフィック日本版

8月9日に島田泉教授にインタビューしましたと書きましたが、それをまとめたコラムの掲載された「NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 9月号」が発売されました。コラム名は「地球人物記　島田泉　古代アンデスに挑む考古学者」です。
限られたスペースのなかで島田教授の業績と人物像を紹介するには、どんなエピソードを選べばいいのか、また、こうした雑誌のコラムとして読みやすい文体とはどんなものなのか、そんな点に苦心しました。我が道をいく確固たる個性と周りの人々への細やかな気遣い、大きな理論構築と個々の出土品に対する鋭い観察力etｃ、相反する能力が見事なバランスをとって共存している、島田教授のお人柄が少しでも伝えられたなら嬉しいです。
このコラムを書くにあたっては、今回や過去の「シカン展」の図録のほか「黄金の都シカンを掘る」（朝日新聞社　著者・島田泉　構成・小野雅弘）を参考にさせていただきました。「本物のインディ・ジョーンズ物語」という帯の宣伝文句にたがわぬ波瀾万丈な半生記です。
また、コラムの執筆中「ナショナル ジオグラフィック日本版」の副編集長　芳尾太郎氏には大変お世話になりました。島田教授にお目にかかる機会を与えてくださったことに感謝いたします。

「ナショナル ジオグラフィック日本版 2009年9月号」