先月のことになりますが、軽井沢高原文庫で開催中の「没後１０年 辻邦生展 豊饒なロマンの世界」を観てきました。高原文庫の白い建物は緑の林に文豪たちの別荘が点在するなかにあり、辻氏を偲ぶにふさわしい美しいところでした。古くからの辻さんのファンかと思われる年配の方がたくさん来訪されていました。
これまでも印刷された肉筆原稿をみたことはありましたが、現物を目の前にするのは初めて。北杜夫氏へあてた葉書など、細かな字でびっしりと思いを書き連ねられていて、長篇を何作もお書きになった辻氏のエネルギーを感じました。
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