日本ファンタジーノベル大賞20周年

今朝の新聞で、第20回日本ファンタジーノベル大賞受賞作が発表になっていました。大賞は中村弦氏の「天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語」、優秀賞は里見蘭氏の「彼女の知らない彼女」とのこと。おめでとうございます。中村弦氏のインタビュー(読売新聞9日朝刊「顔」欄)によると

生者と死者がともに暮らせる。嫉妬や苦い過去を忘れさせてくれる―天才建築家の建てた館が奇蹟を起こす受賞作「天使の歩廊」は、明治から昭和のノスタルジーに心地よい不思議が溶け合う。

という作品だそうです。面白そうです。刊行が待ち遠しいです。
日本ファンタジーノベル大賞もいよいよ20周年ということで感慨深いです。賞の創設を知って、ああ面白そうな賞だな、この賞がとれたら嬉しいだろうな、と思ったときのことを思い出しました。8月22日発売の「小説新潮」9月号では20周年記念大特集が組まれています。そのうちの一つ、歴代受賞者が選ぶ「私のベストファンタジー小説」のアンケート企画にはわたしも参加しました。あれかこれかと悩んだあげく、「日本ファンタジーノベル大賞でいうところのファンタジーならこれだ!」という一作を挙げましたので、ぜひ手にとってみてください。

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