第7回センス・オブ・ジェンダー賞

今年で第7回目となるセンス・オブ・ジェンダー賞受賞作が発表になりました。第4回で「アマゾニア」に大賞をいただいたご縁から、今回、最終選考委員として関わらせていただきました。結果は以下のとおりです。

2007年度 Sense of Gender賞 受賞作品
○大賞 松浦理英子犬身』(辞退)
○特別賞 寿たらこSEX PISTOLS』(既刊5巻)
○特別賞 TONOチキタ★GUGU』(全8巻)


ジェンダーSF研究会 http://gender-sf.org/sog/2007.html

ご受賞の皆さん、どうもおめでとうございます。
松浦理英子氏は「ジェンダー/セクシュアリティ/関係性について今後とも思考を暴走させて行きたいと考えており、そのためには今ここで人様の支持を得て安心することよりも、あえて自分を孤独に追い込むことを選びたいと思います」との理由から受賞をご辞退されました)
ジャンルこそ「SF&ファンタジー関連」に限定されているものの、作品形態としては小説、マンガ、映画問わずの幅広い候補作のなかから、「ジェンダー」について考察を深めている作品を選ぶというのは予想以上に難しく、お引き受けしてから候補作を読了し、最後に票を投じるまで、普段は使わない部位の脳みそをフル稼働させることになりました。
ほかの最終選考委員は荻上チキ氏、金田淳子氏、柏崎玲央奈氏、yasuko氏。最終選考会で、最終選考委員各氏(金田淳子氏は体調不良のためご欠席)および今年度SOG賞幹事おのうちみん氏をはじめとするジェンダーSF研究会の皆さんと数時間にもわたって意見、感想を交わせたことは、大変、刺激的な体験でした。姉妹賞ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞にならったという手作りお菓子もおいしかったです。
わたしの選評はジェンダーSF研究会のサイトに掲載されています。(こちら

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