「SFベスト201」

最近は、いしいしんじ氏の「ポーの話」、恩田陸氏の「蒲公英草紙―常野物語」、そして「辻邦生全集〈12〉フーシェ革命暦2・3」と、読みたい本が目白押しなのですが、なかなか読めずにいます。とくに「フーシェ革命暦」は、せっかく単行本未収録だった第三部が読めるのなら、第一部の冒頭から読み直したいと思っているので手が出ません。(とっても長い作品なのです)

その代わりと言っては何ですが、先日、出版された「SFベスト201」(伊藤典夫 編 新書館)を眺めて、活字への飢えをなだめています。読み終えた本を思い出したり、まだ読んでいない本に思いをはせたりするのは、実際に読むのと同じくらい楽しいものですよね。

この三十年ほどで翻訳された海外SFを紹介したこの本から、もし好きな作品を10作選ぶとすれば、以下のようになります。順番は本書における紹介順です。*1


・「《ハイペリオン》四部作」ダン・シモンズ ISBN:4150113335
・「火星夜想曲イアン・マクドナルド ISBN:4150112037
・「ドラキュラ紀元キム・ニューマン ISBN:448857601X
・「リプレイ」ケン・グリムウッド ISBN:4102325018
・「侍女の物語マーガレット・アトウッド ISBN:4151200118
・「香水」パトリック・ジュースキント ISBN:4167661381
・「死者の書ジョナサン・キャロル ISBN:448854701X
・「エンダーのゲーム」オースン・スコット・カード ISBN:4150107467
・「ノーストリリアコードウェイナー・スミス ISBN:4150107106
・「見えない都市」イタロ・カルヴィーノ ISBN:4309462294 


ハイペリオン」みたいに、なんでもかんでも詰め込んだ、ながーい話はいつか書いてみたいです。「火星夜想曲」と「リプレイ」は、SFに限定せずにオールジャンルで好きな作品を選んだとしても、ベスト10に入れちゃうかもしれないほど好き。「エンダーのゲーム」と「ノーストリリア」が好きなのは、設定が秀逸だから、と言いたいところですが、実は、けなげな少年が主人公だから、かもしれません(笑)

*1:新書館ホームページ内で全作品名が読めます。こちらです。

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