世界ふしぎ発見!

紅白歌合戦の再放送でマツケンサンバを初めて観ました。小学生のころ、「暴れん坊将軍」とか「草燃える」の北条義時役での精悍な乗馬姿にあこがれていたので、なんとも複雑な気分です。でも楽しいから、まあいっか。

さて、先日の「世界ふしぎ発見!」は「伝説の都ビルカバンバ」でした。ビルカバンバの場所については、マチュピチュも含めて長い間、論争があったはずですが、ついに結論が出たのかな。スペイン風の瓦が発掘されたのなら、同時代であることは間違いないのでしょうが。「クロニカ」で書いたマンコ・カパク王がここに住んでいたかも、と思うと感無量でした。

ペルーには、インカに先立ってチャビンやワリ、ナスカ、モチェなど多くの文明があったわけですが、学生時代、先インカ文明のほうがインカよりも研究が進んでいると知って、びっくりしたことがあります。インカ最盛期は日本の室町時代と同じころ、そんなに古い時代じゃないのに何故? と。「今も人が住んでるクスコを大々的に掘り返すわけにはいかないでしょう」というのが教授のお答え。でも、二三年前にはインカ期のミイラが大量にみつかったようだし、これからインカの研究がどんどん進んでいくんだろうと思うと楽しみです。

第16回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品

毎年、年末年始のお楽しみですが、今回はちょっと遅れて、最近、読みました。

・「ラス・マンチャス通信」平山瑞穂 ISBN:4104722014
聖痕ならぬ汚痕を刻印された青年の地獄めぐり譚。とくに一篇目は電車で読んでて下車したくなったほど強烈。倉橋由美子氏の短篇や粕谷栄市氏(名字が同じだったので読んで圧倒されました)の詩集に通じる、不条理な暗黒世界に感応させられました。


・「ボーナス・トラック」越谷オサム ISBN:4104723010
人のいい幽霊さんと、その幽霊に居候されたあげく生活改善までされてしまう好青年のお話。会話や地の文でくすくす笑わせてもらいました。ハンバーガー屋さんの裏側も興味深いです。

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