SFセミナー2013

5月3日、SFセミナーに「シスターフッドの時代に」のパネラーとして参加してきました。
魔法少女まどか☆マギカ」の話のなかでAKB48の話を持ち出したのは、最近、ブレイクまでのドキュメントなどを観て、はまっていたからでした。(マイケル・ジャクソンの時といい、はまるのがすごーく遅いのは私のデフォルトです)「Beginner」がとくに好き。AKBの制服をみるたび、まどかの制服を思い出し、「まどか」が実写化されるならメンバーの誰にやってもらいたいか、とか勝手に妄想しています。そんな話も含め、もう少し、じっくりお話できたらなあ、と思いましたが、それはまたいつか、合宿企画に参加できた時の楽しみにとっておきます。
企画の後はサイン会でした。SFではない(あ、でも、70年代80年代のSF作品の題名はけっこう出てきます)「終わり続ける世界のなかで」をお買い上げいただき、ありがとうございました。
SFセミナーに参加するのは十年ぶりくらい。空想小説ワークショップでお世話になった森下一仁先生や当時の受講生の方々と久しぶりにお会いできたのも嬉しかったです。
素晴らしいセミナーを支えていらっしゃる関係者の方々、パネルにお招き下さいましたジェンダーSF研究会の皆さまに感謝いたします。

SFセミナー2013

なんだか、すっかりご無沙汰しております。
もともと不定期の更新ですが、前回の更新は昨年12月。どたばたしているうちに、年はあらたまり、日本ファンタジーノベル大賞受賞者の新年会も終わり(今回の受賞作は江戸と虫がモチーフだったので、場所は蒸し料理屋さんでした)春いちばんも吹きすぎて桜も散り、4月もなかばとなっていました。
小説はせっせせっせと書いています。「ひなのころ」「終わり続ける世界のなかで」と二作、現代日本が舞台の作品が続きましたが、今回は異世界ファンタジー、どうなりますことやら。
さて、「終わり続ける」でシスターフッド賞をいただいたジェンダーSF研究会からSFセミナー企画へのお誘いを受けました。同時受賞作の「魔法少女まどか☆マギカ」にすっかりはまりましたので、そのお話などできたら、と思っています。

SFセミナー2013
2013年5月3日(金)〜5月4日(土)
全電通労働会館ホール 10:00開場〜16:00終了(予定) 


シスターフッドの時代に」 (3日昼企画 12:40-13:40)
出演者:粕谷知世/水島希/高世えり子/小谷真理/柏崎玲央奈
http://www.sfseminar.org/wiki.cgi?page=Top+Page

わたしとSF

来年は日本SF作家クラブ50周年とのことで、さまざまなイベントが計画されています。
その一環で、各作家がSFや作家クラブへの思いを綴ったエッセーを寄せるという企画があり、そのなかに、わたしのエッセーも載りました。

日本SF作家クラブ50周年記念 公式サイト
http://sfwj50.jp/


・「わたしとSF」粕谷知世
http://sfwj50.jp/essay/sfaandi-003-kasuyachise.html

第24回日本ファンタジーノベル大賞授賞式

第24回日本ファンタジーノベル大賞の授賞式とパーティへ出席してきました。今年は優秀賞が二作、三國青葉さんの「かおばな憑依帖」、関俊介さんの「絶対服従者ワーカー」でした。(タイトルはどちらも改題後のものです)あらためて、おめでとうございます。
今年は授賞式の雰囲気が変わっていました。壇上から金屏風が消えて、青い幻想的な月空が配され、さらに動画で選考委員の受賞作へのコメントが紹介されました。

第二回アガサ・クリスティー賞贈賞式

第2回アガサ・クリスティー賞の贈賞式へ行きました。出るのが遅くなったうえ駅から迷ってしまい、真っ暗ななか明治記念館の明かりに迎えられた時はほっとしました。途中で諦めて帰ろうかとも思ったのですが、くじけずにたどりつき、中里友香さんにお祝いが言えてよかったです。
受賞作「カンパニュラの銀翼」は、ヨーロッパの耽美な雰囲気+哲学的思索+大ネタ冒険ものが違和感なく溶け込んでいて面白い! 続きが知りたくて読みふけっていて、行きも帰りも駅を乗り過ごしそうになりました。

名著百選2012【臍本】

名著百選2012【臍本】

ブックファースト新宿店で、11/5(月)〜12/16(日)「名著百選2012【臍本】〜わたしが本屋さんだったら絶対売りたいこの一冊〜」というフェアがひらかれています。
臍本とは、書店の棚のなかで、そのジャンルになくてはならない一冊という意味をもつ言葉だそうです。昨年11月のトークショーのご縁から、わたしも臍本を推薦することになりました。
もし、わたしが本屋さんに「人生をやりなおしたら」という棚をつくるとすれば、外せないのは下記の一冊です。

リプレイ」ケン・グリムウッド(新潮社 820円)

人生をやり直したい。この本のなかでは、その夢がかないます。一度だけでなく十回以上も。大金持ちになり、昔の恋人と結婚し、失敗しても次がある。希望と絶望、孤独と愛。人の世のすべてを徹底的に味わえる一冊です。

10回も繰り返すと普通なら単調になってしまうと思うのですが・・・。とにかく、行きつくところまで行ってしまう感じがすごいです。
なお、フェア対象商品を購入すると、先着1,000名に『名著百選2012』特製冊子がもらえるそうです。ファンタジーノベル大賞出身の方も他に何名か参加されていました。

終わり続ける世界のなかで [Kindle版]

「終わり続ける世界のなかで」刊行からほぼ一年、キンドル版が発売になりました。また、新しい方に読んでいただけると嬉しいです。


終わり続ける世界のなかで [Kindle版]  
http://www.amazon.co.jp/dp/B0099FGUCE


それにしても、キンドル上陸で一段と電子書籍が普及すると、そのうち紙の本はものすごく贅沢ってことになるんでしょうか。たしかに場所をとるし、紙資源ももったいないけれど、何度も繰り返し読む宝物のような本は、電気やハードウェアなしで読める紙の本でも持っていたいものですが。
とはいえ、絶版になってしまった本が電子書籍の形では残っている、というのはありがたいことです。
たとえば、ソニー・リーダーストア*1では「終わり続ける世界のなかで」だけでなく、「アマゾニア」「ひなのころ」も販売されています。
デビュー作である「クロニカ 太陽と死者の記録」は以前TimeBook Townで電子書籍化されていましたが、その閉鎖にともなって販売が終わっています。今年のインカ展に合わせて、ふたたび電子化できればよかったのですが、なかなか実現できずにいます。ひきつづき取り組みたいと思っています。

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