ダライ・ラマとマイケル・ジャクソン

ダライ・ラマ14世法話「さとりへ導く三つの心と発菩提心
古代インドの話が書きたいと思い立ってから、ずっと仏教、とくに釈迦が説いた当時の教えがどんなものだったか知りたくて調べています。その流れのなかで、チベット仏教にも興味があり、ダライ・ラマの来日を知って、ぜひ法話を聴いてみたいと両国国技館に出かけました。
法王は思っていたよりも小柄で、声のよく通る人でした。法話は、無我や空、縁起など、仏教の基礎について語るもので、通訳が入ったので理解はできましたが、こういう話は母国語で聞かないときついなあ、というのが正直な感想でした。質疑応答は、憎しみのなだめ方について、直感について、チベットの独立について、あるいは日本の若者へのメッセージを求めるものなど千差万別で、それらに、言葉を選びつつも率直に答えられる様子には、さすが世界中から尊敬を集める方だ、という印象を受けました。


マイケル・ジャクソン映画「THIS IS IT
亡くなってからファンになりました。これだけ有名な人について何も知らなかったので(たとえば、作詞作曲をしているという基本的なことさえ)この4ヶ月で彼について少しずつ知ることになり、驚きの連続でした。スリラーの売り上げが億を超えてたとか、インド映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」のパンフレットのなかで、マイケルの名前がでてきたのは集団ダンスという点で共通しているからか! とか。なんというか、現代に現れたモーツァルトみたいな人だったんですね。
わたしは静かな曲が好みなのですが、マイケルに限っては「Beat It」や「They Don't Care About Us」のような激しい曲も好きです。「Heal the World」で愛を呼びかける歌詞のなかに突然「死んで行く人がいる」という一節が入るところにも共感します。映画はリハーサルの様子を愛情こめて紹介してあって、とてもよかったです。

Copyright (C) 2004-2020 Chise KASUYA. All Rights Reserved.