森見登美彦氏、山本周五郎賞受賞

森見登美彦さんが「夜は短し歩けよ乙女」で、恩田陸氏の「中庭の出来事」と第二十回山本周五郎賞を同時受賞されましたね。どうも、おめでとうございます。最新作「新釈 走れメロス 他四篇」も面白かったです。

・「まんまこと」畠中恵 ISBN:416325840X
お気軽ご気楽な町名主見習いのお裁きやいかに。忍ぶ恋、せまる婚礼の行方も気になるチャーミングな話でした。


・「まいにち植物―ひみつの植物愛好家の一年」藤田雅矢 ISBN:4872902998
花といえば美しいという形容詞をつけるのが普通でしょうが、しかし、植物の形や色には美しいというよりは面白いというべきものがたくさんあるんですね。


・「ミノタウロス佐藤亜紀 ISBN:4062140586
たとえば、この日本が無秩序状態となってしまったら、わたしなんかはとても生き残れず、まっさきに殺されちゃうだろうなと思いつつ、この「ミノタウロス」の主人公、犯し殺すウクライナの少年三人組に感情移入せずにはいられず、装甲列車が体現する力に身震いし、新型飛行機の夢に酔い、女の赤毛にみとれるうちに、あっというまに読み終わっていました。

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