「ヤシュ・クック・モ」打ち上げと義井さんを囲む会

1989年(平成元年)マチュピチュ

先日、沢村凜さんの新作「笑うヤシュ・クック・モ」の打ち上げ会兼一時帰国中の写真家・義井豊氏を囲む会にお誘いいただき、出席してきました。場所は作品の舞台であった新宿某所、出席されたのは沢村さん、義井さんのほかに、双葉社の編集さんお二人と国立科学博物館人類研究部研究主幹の篠田謙一氏、「マヤ文字解読」を編集された小野雅弘氏と、中南米関連の書籍に縁の深い方々で、マヤの話、展覧会の裏側など「ヤシュ・クック・モ」世界に入り込んだような話題が続出でした。
他人ごとだと強気なわたくし、沢村さんに「マヤの歴史小説、書いてくださいよー」とお願いしましたら「還暦の頃には」とのお答え。ええー、そんな先なんですかー、と思いましたが、マヤはちょうど今、研究がどんどん進んでいるところなので、その頃にならないと小説に書けるほど学説が固まってこない、ということのようです。
義井さんとお話するのは、学生時代のペルー旅行で大変お世話になってから、ちょうど20年ぶり。天野博物館で展示品の一つ一つを「四角い絞り染めって難しいんですよ」「ほら、これは古代の織り見本です。これで、どんな模様で織るか注文をとったんですね」と丁寧に説明してくださった時の記憶はまだ鮮明なのに、時がたつのは早いものだなあ、と思いました。そのときのお礼を、直接、お目にかかって、きちんとお伝えできたのが嬉しかったです。
また、義井さんによれば2012年には大規模なインカ展が計画されているそうで、今からとても楽しみです。

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